これらの社会保障にかかる費用は年々増加の一途です。
グラフにはありませんが、2018年には121.3兆円となっています。
2018年の内訳を見てみると
年金が約56.7兆円で約47%
医療が約39.2兆円で約32%
となっています。
つまり、社会保障の中の約1/2が年金で約1/3が医療費で占められているのですね。
年金も医療も社会保障の中の社会保険の一部ですから、費用的には社会保障の大部分を社会保険が占めているということになります。
ここで、もしかしたら疑問を感じる人もいるかもしれません。
「121兆円って国家予算を超えているじゃないか!!」
と思うかもしれません。
確かにその通りです。
2018年の日本の国家予算は97.7兆円でした。
その中の社会保障に使う社会保障費は33兆円で33.7%を占めています。
すごい額ですが、121兆円には及びませんね。
どういうことでしょうか・・・
ここでまたしてもややこしいのですが、
「社会保障給付費」
「社会保障費(社会保障関係費)」
この2つの言葉は違う言葉なのです。
本当にわかりにくいです・・・
ゆっくり理解していきましょう。
社会保障給付費
実際に保障費として国民に支払われた費用の合計。
社会保障費
国の一般会計(いわゆる国家予算)の中から社会保障に支払われた費用。
つまり国の税金の中から社会保障に使われた費用です。
つまり社会保障給付費の財源は、国家予算の社会保障費のみではなく、他にもあるということです。
社会保障給付費 = 社会保障費(国庫)+ 地方負担 + 社会保険料 + 運用収入など
となります。